時々耳にする〇〇クロップですが、クロップとは「生豆」を意味しており、〇〇に何が入るかでそのクロップ(生豆)の時間経過を表しています。下記にそれぞれの名称を記載します
ニュークロップ・・・・今年収穫されたコーヒー豆
カレントクロップ・・・今年収穫されたニュークロップより時間経過したコーヒー豆
パーストクロップ・・・前年度収穫されたコーヒー豆
オールドクロップ・・・パーストクロップより前(2年以上前)に収穫されたコーヒー豆
ニュークロップとカレントクロップに関しては、明確な期間は定められておらず曖昧な部分があります。
完熟チェリーを収穫する上で、全てのコーヒーチェリーが同じ月に一気に完熟するわけではないので、月をまたいで収穫していく
のですが、各農園によって収穫期間は異なる為、万国共通にいつからいつまでをニュークロップと定める事はできないのです
また、生豆を購入した販売業者から焙煎業者へ渡り、実際焙煎されて販売される間に、クロップはどんどん変わって行く為あまり厳密な表記をしても意味がない事から、明確化されていないのかもしれません
また、それぞれの農家により収穫月は異なる上、収穫期間も違います
例えば、「3-7月」とあれば、3月から収穫を始め7月までの間完熟したコーヒーチェリーを集めていたということになります
「2-5月、8-11月」と書かれている場合は、その地域では2期作(年に2回収穫している)という事になります
また、「6月」と書かれている場合は、その農園が著しく小さい若しくは、生産エリアを細かく分けている事が考えられます
殆ど趣味のような形で小さなコーヒー農園を営む方や、ワインのように畑を細かく分けてより上質なコーヒーチェリーだけを選りすぐるといった栽培方法を行う農園も出てきています