ゲイシャ種は元々エチオピアのゲシャビレッジ付近に自生していた品種で、さび病対策として1950年代にコスタリカへ渡り、その後パナマへと流れていきます
そして、ひっそりとパナマにあるエスメラルダ農園で育てられていましたが、2001年からベストオブパナマというコーヒーの品評会が始まると、2004年に初めてゲイシャを出品することとなります
すると、未だかつてないその独特な味わいに最高得点が付き、その後も毎年のように優勝を続けていきました
それに感化された世界中の良質なコーヒーが育つ農園がこぞってゲイシャ種の栽培に取り掛かることになります
エスメラルダゲイシャ生豆
現在エスメラルダ農園では、良質なコーヒーが栽培できる幾つものエリアを区画分けしており、その中でも特に良質なコーヒーが採れた区画のコーヒー豆が毎年自社オークションによって競売にかけられています
ワインの世界においても同じことが言えますが、同じ農園内においてもより良いエリアで収穫されたものだけを選りすぐる結果、素晴らしいポテンシャルを持つコーヒーが生まれてきます
ゲイシャと言えば、フルーティコーヒーの代名詞とも言える程、非常にジューシーでフローラルな味わいがあります
ただその味わいは、栽培される土地の影響を強く受ける為、どこの国のどの農園で育てられたものかによって、印象は随分変わってきます
例えば、パナマで栽培されるゲイシャは、非常に透明感のある味わいになる傾向がありますが、同じパナマでもエスメラルダ農園のオークションロット(特に良質な畑でのみ栽培されたロット)のゲイシャは、更に深く味わいの広がりも桁外れになります
他にも、コスタリカやエルサルバドル、ゲイシャ発祥の地エチオピア、台湾、更にはジャマイカでも栽培されるようになってきました
このように近年では、それぞれの土壌や土地柄の違いによる様々な味わいのゲイシャを楽しむ事ができます