写真のお茶は白茶というお茶で、2000年以上前から生産されており、殺青(加熱して茶葉の酸化発酵をする酸化酵素を失わせること)と揉捻(茶葉をよくもむこと)を行わず、萎凋(葉内の水分を蒸発させる作業)により微発酵をさせた非常にシンプルな精製法のお茶です
微発酵によって作られた茶葉は水に溶けやすく水出し茶を作るのに向いています
お皿に乗っている茶葉は0.3g程度の重さですが、この茶葉を2ℓのペットボトルの水に入れ、半日から一日程度置いておくと、水出し白茶が完成します
もちろん、茶葉の量を増やせば増やす程白茶の味わいを強く感じるお茶になりますが、0.3gでも十分な美味しさを感じる事ができます
その美味しさとは、お茶に含まれるミネラルを意味します
茶葉が栽培される地域、土壌、木の年齢により、含まれるミネラル量は変動します
より良い環境で長く育ったお茶の木は、根を深く張り大地の栄養を多く取り込み、葉にそれを伝えます
お茶の本来の目的は、水を美味しくする事にあり、その栄養素が多ければ多いほどそれが品質の高さを表し、価格は高騰していきます
品質の高さに伴い、飲んだ際の余韻が深くなっていきます
ライトローストコーヒー豆の成分は水に溶けにくい為、水出しコーヒーにする事はできませんが、こうしたお茶同様品質が上がる程飲んだ際に余韻が伸びていきます