アラビカ種は人の手による品種改良により非常に多くの種類に分かれていますが、今回はアラビカ種の原種の幾つかをご紹介致します
一番代表的なのがティピカ種で、原種の中では世界中で最も多くの農園が使用しています
やや細長い形状で豆の大きさは中程度で、味わいはすっきりと上品な柑橘系の酸味があります
ティピカ種コーヒーの木
ティピカ種コーヒーチェリー
ティピカ種生豆
次に普及しているのがブルボン種です
名前の由来はフランスによりブルボン島(現レユニオン島)に持ち込まれ栽培された事からその名がつきました
ティピカ種の突然変異とも言われています
主にブラジルで栽培されている事が多い為、総量で比べたらティピカ種よりも多いかもしれません
豆はやや小粒で丸っこい形状をしており、強い酸味はなく穏やかな味わいです
ブルボン種コーヒーの木
ブルボン種コーヒーの葉
イエローブルボンコーヒーチェリー
ブルボン種生豆
最後にご紹介するのはゲイシャ種です
エチオピアのゲシャビレッジ付近で見つかった事からゲイシャ種と命名されました
豆の形状は細長くロングベリーとも言われており、品のあるオレンジのような酸味とフローラルな香りがある他には見られない個性的なコーヒーです
詳しくは、ゲイシャコーヒー解説のコラムをご覧ください
ゲイシャ種コーヒーの木
ゲイシャ種コーヒーの葉
ゲイシャ種コーヒーチェリー
ゲイシャ種生豆
品種改良されていないこれらの品種は、病気に耐性がなかったり、生産量が少なかったり、木が大きくなりすぎて収穫が困難である等の生産者サイドでは問題を抱えていますが、根が深く進み長寿で年齢を重ねる毎に質の高いコーヒーチェリーを生み出す為、品種改良されたものより高価格で取引される事が多いです
近年、高品質なコーヒーが注目されるようになった事で、これらの品種を積極的に取り入れる農園が増えているように見受けられます