美味しいコーヒーといってもあまりにも漠然としており、飲む人の好みでその答えは変わってしまいますが、紅緋が考える美味しいコーヒーについて解説していきます
まず初めに、美味しいコーヒーがどういうものかを定める基準として他の材料を混ぜない状態とします
牛乳や砂糖を入れるとなると、コーヒーそれ自体の美味しさではなくなってしまいます
その上で、美味しいと感じるのは、例えばそれが複雑な味わいがある場合、つまり様々な味わいを感じさせてくれる時人はそれを美味しいと感じます
例えば、レモンをかじった時その酸味の強さに圧倒されますが、よくよく味わってみるとただ酸っぱいだけではないことが分かります
また、他の種類や別の産地のレモンを食べてみるとそれぞれの違いを感じ、中でもより美味しいと感じるレモンに出会うことがあります
ワインにしても、良質なワインであればあるほど、雑味がなくなり複雑で奥行きのある味わいを感じます
そうしたワインを口にすると、それが質の高いものであることを認識します
では、質の高いものであると認識する要因として下のマップをご覧ください
前回のブログでも触れましたが、縦のベクトルは個性を示し、横のベクトルは質を表します
言い換えれば、縦のベクトルはボディ、横のベクトルは奥行き(コク)を表しています
このマップの中で最も美味しいと感じるのは、右上と右下にポイントがあるコーヒーとなります
それは、個性があり奥行きもある事で味わいに立体感が生まれる為です
逆に、左上や左下にポイントが来るコーヒーは、個性はあるけれど奥行きのないコーヒーとなる為、口の中に入ったコーヒーの味わいはすぐに消えてしまい、頼りない印象を受けます
個性(ボディ)は、舌で感じる為口に入るとすぐに気づきますが、質(奥行き)は喉の奥で感じる為、個性を感じた後でじわりとその印象が広がっていきます
また、個性は人工的に作る事が可能で、代表的なものが化学調味料になります
しかしながら、質は人工的に作る事が困難である為、あらゆる農作物の質はその恵まれた環境に起因する為、結果として生産量が制限され金額も上がっていきます
ワインでいう、特級畑や一級畑等がそれに挙げられますが、近年コーヒーの世界でもそうした畑ごとで収穫を分けることでより質の高いコーヒーを作る動きがみられます
そうしてできた上質なコーヒー豆が様々な国のコーヒー品評会に出展され、毎年世界中でコーヒー豆の品質向上が図られています